月山志津温泉 変若水の湯 つたや

つたや日記

『秋の峰入り』

賑やかなお盆が終わり、昨年に比べて少し早く涼しさが戻ってきました。

いつも夏の暑いのは1週間ほどで過ぎ去ってしまうのですが、今はいっきに秋めいた肌寒さです。

 

さて、お盆が過ぎると、毎年羽黒山で行われている山伏修行『秋の峰入り』が始まります。

今は正善院と出羽三山神社で行われていますが、父は出羽三山神社の峰入りに、私は女性も参加できる正善院にそれぞれ参加した年がありました。

先に始まり一日早く行が明ける私達が、修行中滞在する行屋から帰るとき、父たちのいる行屋前を通ります。それぞれの修行を終えた山伏たちが先に明ける私たちの帰りを拍手で送ってくれます。

修行中、法螺貝の音が聞こえてくると今何しているのだろうとか、真っ赤に染まる夕陽が観えると、同じ夕陽をあちらでも観ているだろうかとふと思うことがあったので、1週間ぶりに痩せて髭ぼーぼーな父を見たら、少し感動するかと思いきや、父とその周りの人が泣いているのです。

先に泣かれたら感動する前にびっくりして、笑ってしまいました。

後で聞けば、私は先頭の方で背の高い旗を持って歩いていたのですが、真剣な眼差しですごく頑張っている姿に映ったそうです。高いところに紐が張ってあってそれに引っかからないようにしなくちゃと気を付けていただけだったのですが、なんとも・・・ 今思い出しても笑ってしまいます。

私は2回参加したきり、なかなか参加できずにいますが、父は今年で4年目になりました。

峰入りには若い頃からずっと行きたかったそうなのですが、なかなか行けず還暦を迎えて初めて参加が可能になりました。本人は5回は行きたいと言っておりますが、あのわくわくぶりを見ているともっと行けばと思います。今年ははりきりすぎて1日早く出発しようとしていたくらいです。修行で会う仲間とは何か特別な想いがあるらしく、山伏たちが時々つたやを訪れてくれることも多くなりました。

参加できない私も今頃は何しているだろうかと行のことが気になってしまいます。1回目と2回目ではやはり少し違う気もしたし、次はどんなだろうとも思います。辛い行も明けてしまえばあっという間で、また夏がくるとやはり行きたくなるのです。

次はいつ行けるだろうかと思いながら父を見送った私でした。

 

 

つたや日記 2015.08.29.(土)
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